2026年11月6日に移転開業予定。10月26日までは元の「にわ耳鼻咽喉科」で診療しています。10月27日~11月5日は移転準備のため休診です。内覧会は行いません。

鼻血(鼻出血)

鼻血(鼻出血)について|子どもの対応や怖い鼻血など

子どもから大人まで、突然の鼻血はご自身もご家族も焦ってしまう症状です。「首の後ろを叩く」「上を向く」といった昔ながらの方法は実は危険を伴うことも。ここでは耳鼻咽喉科・小児科の専門知識に基づき、正しい止血法・受診の緊急度チェック・繰り返す原因と当院の診療方針を分かりやすく解説します。

愛知県犬山市羽黒にある「にわ耳鼻咽喉科クリニック」は、近隣の扶桑町・大口町や江南市・小牧市などからも車でアクセスしやすい医院です。
耳鼻咽喉科専門医と小児科医(時間帯による)の連携により、大人から子どもまで適切な治療を行います。

このページを書いた人

愛知県犬山市のにわ耳鼻咽喉科クリニック:副院長 丹羽 正樹

まず確認!鼻血の正しい応急処置

「やや下を向き、小鼻(やわらかい部分)を親指と人差し指で10〜15分間、途中で離さず強くつまむ」ことで、約8割の鼻血は止まります。

①座って「やや下を向く」

横になったり上を向いたりせずに、椅子に座り、頭を少し前に傾けます。
血が喉に流れ込むのを防ぐことが重要です。
口に入った血液は飲み込まずティッシュ等に吐き出しましょう。

②小鼻を指で強く圧迫

鼻の根本の硬いところ(鼻骨)ではなく、その下のやわらかい小鼻全体を親指と人差し指で強く挟みます。
鼻骨をつまんでも血管は圧迫されず、止血効果はありません。

③10〜15分間キープ

「止まったかな?」と途中で指を離すと、固まりかけた血が剥がれて再出血します。
時計を見て最低10分間は押し続けましょう。

やってはいけないNG行為
  • 上を向く・首の後ろをトントン叩く: 血液が気管に入ってむせたり、胃に入って嘔吐を引き起こします。
  • ティッシュペーパーを無理に詰める: 引き抜く際に粘膜を傷つけ、血豆やかさぶたを剥がして再出血の原因になります。

鼻血の緊急度チェック(受診の目安)

「鼻血なんかで救急を受診してもよいのかな?」そう悩まれる方は少なくありません。
しかし、鼻血と言っても出血によっては危険なこともあります。
現在の出血状況やお子様・ご本人の様子に合わせて、適切な行動を選択してください。

【至急受診・救急】ただちに医療機関または救急車を要請

  • 15〜20分以上、小鼻をしっかり圧迫しても止血しない・出血量が多い
  • 顔色が青白く、冷や汗、ふらつき、意識がもうろうとしている
  • 大量の血が喉からあふれ、咳き込んだり血を吐いてしまう

診療時間内に耳鼻咽喉科での精密検査・処置をおすすめします

  • 小鼻を圧迫すれば止まるが、週に何度も・毎日のように鼻血を繰り返す
  • 出血が止まりにくくなる薬(ワーファリン、バイアスピリン等)を内服している
  • アレルギー性鼻炎(花粉症)があり、鼻をいじってよく出血する
  • 歯茎の出血や全身にアザができやすいなど、他の出血傾向もある

【自宅で様子見OK】止血でき、元気であれば緊急性はありません

  • 10分以内の小鼻圧迫で完全に止血し、顔色も良く普段通り元気であれば慌てて受診する必要はありません。
    当日は入浴をシャワー程度にし、激しい運動や鼻を強くかむことを避けて安静に過ごしてください

鼻血の仕組みと出血部位

鼻出血の約80〜90%は、左右の鼻の穴の仕切り(鼻中隔)の前端にある「キーゼルバッハ部位(Kiesselbach’s area)」から発生します。

この部位は毛細血管が網の目状に浅い位置に集まっており、粘膜が非常に薄いため、わずかな刺激(指でほじる、強く鼻をかむ、空気の乾燥)でも容易に破れて出血します。

まれに、鼻の奥のほうからの出血や腫瘍が原因となっていることもあるので多量の出血や頻回に繰り返す場合は耳鼻咽喉科を受診するのが良いでしょう。

当院での診察の流れと治療方針

STEP
問診

いつから出血しているか、どちらの鼻か、内服薬(血液サラサラの薬や降圧薬)の有無を詳しく伺います。
「最後は両鼻から出てきた」とういことが良くあります。鼻の後ろから血液が回ってくるとそうなります。
まず最初に左右のどちらから鼻血が出てきたか教えてください。

STEP
診察

まずは鼻の血液を吸引し、鼻の手前(キーゼルバッハ)からの出血かどうかを確認します。
手前に出血の原因が見つからないときは、内視鏡(ファイバースコープ)を用いて鼻の奥まで観察し、出血している血管(出血点)を正確に突き止めます。

当院では患者様に負担が少ないように、極細の内視鏡を導入しています。

STEP
止血

【小児・軽度の場合】: 局所麻酔薬を含ませた綿球・ガーゼで優しく圧迫止血し、軟膏塗布(抗生剤入り軟膏やワセリン)で粘膜を保護します。

【成人・再発を繰り返す血管】: 麻酔後、電気凝固器(バイポーラー)等を用いて出血血管をピンポイントで焼灼(凝固)し、再出血を根本から防ぎます。痛みに配慮して十分な局所麻酔を行います。

よくある質問(FAQ)

鼻血が出たときはどうすれば止まりますか?

「やや下を向き、小鼻(やわらかい部分)を親指と人差し指で10〜15分間、途中で離さず強くつまむ」ことで、約8割の鼻血は止まります。
上を向くと喉に流れ込んで危険ですので、絶対におやめください。
それでも止まらないくらい多量に出る場合は救急外来の受診をおすすめします。

文章や絵だけではいまいち鼻血の止め方がわかりません。わかりやすい動画はないですか?

日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会が公式で出している動画がわかりやすいです。
興味がある方はコチラから。

鼻血が出るので、血液をサラサラにする薬をいったんやめても良いですか?

絶対に自己判断でお薬を中止しないでください。
脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まり、命に関わる場合があります。
止血処置を行いながら、お薬を処方している内科主治医と情報共有し、適切な用量の調整や出血対策を検討するのが良いでしょう。

子どもが良く鼻血を出します。白血病などの重い病気の可能性はありますか?

大半は心配いりません。
小児の鼻血のほとんどは、無意識に鼻を擦ったり、物との摩擦などでキーゼルバッハ部位が擦れることが原因です。
ただし、「歯茎からも出血する」「ぶつけていないのに足や腕に青アザがたくさんできる」「熱が下がらない・貧血がある」といった症状が併発している場合は、血液検査を含めた精密検査が必要ですのでご相談ください。

当院は、時間帯によっては耳鼻咽喉科医に加えて小児科医も勤務していますので、採血も含めお気軽にご相談ください。

ページ監修

にわ耳鼻咽喉科クリニック 
副院長 丹羽 正樹

愛知県犬山市羽黒で4代続く医師の家系として生まれ育ち、この故郷の医療に貢献します。

「きこえ」「補聴器」診療に特に力を入れています。

にわ耳鼻咽喉科クリニックは愛知県犬山市羽黒にある耳鼻咽喉科です。大口町・扶桑町からも車で10分程度と、アクセスしやすい位置にあります。
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【所属・資格】
日本耳鼻咽喉科頭頚部学会 専門医(第13830号)
厚生労働省 補聴器適合研修会修了(第4230号)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医(登録番号 第7141号)

著者の「故郷への思い」、詳しい経歴・論文発表実績はこちら

参考文献:
・今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針 第4版
・新耳鼻咽喉科学 第11版

・日本耳鼻咽喉頭頚部外科学会ホームページ