2026年11月に移転開業予定。

耳だれが出る(編集中)

耳だれ(耳漏)が出たらどうする?【耳鼻科・小児科】:原因と受診の目安

耳掃除をしていたら、耳の奥が湿って痛くなってきた。自然に治るかな?

子供の耳からドロッとした汁(耳だれ)が出ている…これって中耳炎?どうればよいの?

お耳から液体が出てくる「耳だれ(専門用語では耳漏:じろうと呼びます)」は、耳の中で何らかの炎症が起きているサインです。
特に小さなお子様の場合、痛みをうまく言葉にできず、耳だれが出て初めて周りの大人が中耳炎に気づくことも少なくありません。

本ページでは、耳だれの原因となる代表的な病気や、今すぐ受診すべきかどうかの「受診の目安」について、わかりやすく解説します

まずは、緊急性の有無をチェックしてみましょう。

ページ監修

にわ耳鼻咽喉科クリニック 
丹羽 正樹 副院長

愛知県犬山市で4代続く医師の家系として生まれ育ち、この故郷の医療に貢献します。

【所属・資格】
日本耳鼻咽喉科頭頚部学会 専門医(第13830号)
厚生労働省 補聴器適合研修会修了(第4230号)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医(登録番号 第7141号)

著者の「故郷への思い」、詳しい経歴・論文発表実績はこちら

 

  • 発熱や痛みがある
  • めまいがある
  • くさい膿(うみ)のような耳だれが出る
  • 顔の麻痺がある
             

一つでも当てはまったら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

以下の症状がある場合は、特に緊急度が高いことが多いです。
様子見をせずに大至急で医療機関を受診してください。

  • (乳幼児が)高熱を伴い、ぐったりしている
  • 頭をぶつける、耳かきが奥深くまで刺さったなど外傷の後から透明(もしくは血まじり)のさらさらした耳だれが出てくる

自宅で出来る応急処置(受診するまで)

耳だれの原因【感染による場合】(大人も子どもも) 

耳だれの原因の多くは感染によるものです。
痛みを伝えることができない小さな子どもは、耳だれが出て初めて炎症に気づくことがあります。「泣く」「機嫌が悪い」「しきりに耳を触る・こする」といった様子が見られたら、注意してください。

1 急性中耳炎 

風邪を引いたときなどに、鼻やのどのウイルスや細菌が、耳の中に入って炎症を起こします。
炎症が強く、鼓膜に穴があくことで中耳に溜まった膿(うみ)が耳だれとして出てきます。

2 外耳炎(外耳道炎)

耳の穴(外耳道)の皮膚が傷つき、細菌や真菌(カビ)が入ることで炎症を起こします。
耳の触りすぎ、耳かきのしすぎなどが原因となります。
湿疹もリスクとなるので、こまめなケアが必要になります。

3 耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)

帯状疱疹が耳に発症した場合は強い耳の疼痛や顔の麻痺が出現することがあります。
初期は痛みしか症状がないこともあり、外耳炎との区別が非常に難しいです。
進行すると水ぼうそうのような水疱が出現したり耳だれが出てくることがあります。
重症の場合はめまいや顔が動かしづらくなる病気(ラムゼイ・ハント症候群)が出現することもあります。
症状に応じて、高度医療機関へ紹介させていただくことがあります。

耳だれの原因【感染以外の場合】

1 悪性腫瘍によるもの

まれに耳にできる悪性腫瘍により耳だれが出ることがあります。
難治性の外耳炎や中耳炎と見分けがつきにくいこともあります。

2 外傷によるもの

頭をぶつけて側頭骨を骨折した場合、耳かきが鼓膜より奥の内耳まで刺さった場合などにさらさらした水のような耳だれが出ることがあります。
高度医療機関の受診をおすすめします。

よくある質問(FAQ)

子どもの耳から耳だれが出ます。「耳鼻咽喉科」と「小児科」
どちらを受診すればよいですか?

まずは「耳鼻咽喉科」への受診をおすすめします。ただし、耳だれ以外に咳などの全身症状がある場合やかかりつけの小児科がある場合は小児科の受診もおすすめします。

耳鼻咽喉科では顕微鏡や内視鏡、耳あかをとるための道具など、鼓膜を診察するのに必要な道具がそろっています。
正確に耳だれの原因を診断し治療できるため、耳の症状が強い場合は、耳鼻咽喉科の受診がおすすめです。
耳以外の症状もある場合は小児科の受診もおすすめです。
当院では時間帯によっては小児科医も勤務していますのでお気軽にご相談ください。

耳だれが出ていますがプールは入っても良いですか?

プールは耳だれがある間はやめておきましょう。

耳だれがある間はまだ感染が続いている可能性が高いです。悪化させないためにも周囲への配慮のためにもプールは休みましょう。
医師の診察により「入ってよい」という許可が出てから再開するようにしてください。

当院での治療方針

当院では鼓膜の状態をカメラ(内視鏡)で撮影し、患者様や親御様に実際の耳の状態を確認していただきながら、わかりやすく病状を説明するよう心がけています。
物品の洗浄・消毒のタイミングなどで、撮影が困難な場合は、丁寧に説明させていただきます。

当院での検査と診察の流れ
初めてお越しの方でも安心していただけるよう、迅速かつ丁寧な検査・診察を心がけています。

STEP
問診

いつから、どちらの耳から耳だれが出るのかなどをお伺いします。めまい、耳の痛み、等、少しでも気になることがありましたらお聞かせください。

STEP
鼓膜の観察・詳細な検査

顕微鏡や内視鏡などを用いて、外耳道(耳の穴から鼓膜まで)と鼓膜をしっかり観察し、耳だれの原因を精査します。

STEP
診断と最適な治療計画の決定

検査データをもとに、現在の耳の状態と耳だれの原因を分かりやすく説明します。
疾患に応じてガイドラインやエビデンス(医学的根拠)に基づいて患者様個々に合わせた治療を提示します。
耳洗いのために定期的な通院が必要になることがあります。
必要と判断されれば信頼できる高度医療機関へ紹介させていただきます。

小児急性中耳炎診療ガイドライン 2024

今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針 第4版