メニエール病・遅発性内リンパ水腫について|繰り返すめまいと聞こえづらさにお悩みの方へ
「ぐるぐる回るめまいが何度も起こる」「めまいの時に聞こえにくい感じや耳鳴りがする」…それはメニエール病のサインかもしれません。
また、昔から高度以上の難聴がある方がメニエール病によく似た症状を起こしている場合遅発性内リンパ水腫という病気かもしれません。
このページではメニエール病と遅発性内リンパ水腫について原因や治療など解説します。
犬山市羽黒にある「にわ耳鼻咽喉科クリニック」は、近隣の扶桑町や江南市などからも車でアクセスしやすい医院です。
めまい相談医の資格を有する耳鼻咽喉科専門医と小児科医(時間帯による)の連携により、大人から子どもまで原因を正確に診断し、重症化のリスクにも迅速に対応した適切な治療を行います。
- 突然、激しい「ぐるぐる回るめまい」が起こり、20分〜12時間続く
- めまいが起こると同時に、耳の詰まり感(耳閉感)や耳鳴りが強くなる
- 特に低音(低い音)が聞き取りにくくなり、めまいの前後に聴力が変動する
- 手足のしびれや、言葉のもつれといった脳の異常を疑う症状はない
※これらは「日本めまい平衡医学会」の診断基準におけるメニエール病の代表的な特徴です。当てはまる場合は早めのご受診をお勧めします。

にわ耳鼻咽喉科クリニック
丹羽 正樹 副院長
愛知県犬山市羽黒で4代続く医師の家系として生まれ育ち、この故郷の医療に貢献します。
【所属・資格】
日本耳鼻咽喉科頭頚部学会 専門医(第13830号)
厚生労働省 補聴器適合研修会修了(第4230号)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医(登録番号 第7141号)
■メニエール病・遅発性内リンパ水腫とは|繰り返すめまい
メニエール病は、自分自身や周囲がぐるぐる回るような激しいめまい発作とともに、難聴、耳鳴り、耳閉塞感(耳が詰まった感じ)などの聴覚症状を繰り返す病気です。その本体は、内耳の「内リンパ液」が増えすぎて水ぶくれの状態になる「内リンパ水腫」です。
また、メニエール病に似た病気に「遅発性内リンパ水腫」があります。これは、過去に高度な難聴や全聾(ぜんろう)となった耳に、数年から数十年経ってから内リンパ水腫が生じ、めまいを繰り返すようになる疾患です。メニエール病と異なり、元々の難聴が進行したり変動したりしないのが特徴です。
遅発性内リンパ水腫は国の指定難病に認定されています。(ページ下部に国の指定難病のページへのリンクを載せておきます。良ければご参照ください。)
■メニエール病の主な3つの症状
1.長く続く回転性めまい(ぐるぐる回るめまい)
特別なきっかけなく発症し、10分程度から数時間、場合によっては12時間以上持続します。
2.変動する聴覚症状
めまいに伴って、聞こえが悪くなったり、耳鳴りや耳の詰まり感が変化します。初期は特に低い音が聞こえにくくなる傾向があります。
3.症状を繰り返す
めまいが治まっても、時間が経つとまた発作を繰り返すのが特徴です。
放置して発作を繰り返すと、聞こえの力が徐々に低下し、回復しなくなる(不可逆的になる)場合や、反対側の耳も発症してしまうことがあります。
■遅発性内リンパ水腫の主な3つの症状
1.数年~数十年前から片耳又は両耳が高度難聴ないし全聾。
めまいが起こるより数年~数十年前から高度以上の難聴があります。
2.長く続く回転性めまい(ぐるぐる回るめまい)を何度も繰り返す
特別なきっかけなく発症し、10分程度から数時間、場合によっては12時間以上持続するめまいを繰り返します。
繰り返す頻度は週に数回~念に数回程度まで様々です。
3.聴力が変動しない
メニエール病と異なり、めまいの発作時に聴力が変動しないことが特徴です。
■原因
メニエール病の直接的な原因は、内リンパ液の産生過剰や吸収障害によって内耳がむくむことですが、その背景には精神的・肉体的な過労、睡眠不足、ストレスが深く関与していると言われています。
また、患者さんの性格として、几帳面、神経質、完璧主義といった傾向が多く見られるのも特徴です。
最近の研究では、気圧の変化(気象変化)も発作の誘因になると言われています。
■治療までの流れ
診察では、めまいの持続時間や頻度、聞こえの症状が同時に起きているか、手足のしびれや意識消失などの他の神経症状がないかなどを詳しく伺います。
中耳炎など無いか鼓膜を診察します
当院では以下のような検査を行います。
純音聴力検査: 聞こえの程度や、低い音の難聴の有無を確認します。
平衡機能検査: 眼振(目の揺れ)を観察し、内耳の機能障害を確認します。
難治性の場合、内耳の「水ぶくれ(水腫)」を画像(内耳造影MRI)で直接確認する必要があることがあります。
その際には、適切な高度医療機関へ紹介いたします。
患者さんの状態に合わせ、段階的に治療を進めます。
当院では保存的治療として、 生活習慣の改善(ストレス回避、適度な運動、十分な水分摂取など)や、利尿薬(イソソルビド)、抗めまい薬などによる薬物加療を行います。
薬物療法で効果不十分な場合は中耳加圧治療や手術が適応となることがあります。
中耳加圧療法とは、専用の機器を用いて中耳に圧力を加え、水腫を軽減させる治療のことです。
これらの治療が必要と判断される場合は、適切な医療機関へ紹介させていただきます。
■良くある質問(FAQ)
参考文献:
新耳鼻咽喉科学 改定11版
今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針
日本めまい平衡医学会 メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2025年版
難病情報センター 遅発性内リンパ水腫(指定難病305):https://www.nanbyou.or.jp/entry/297
