2026年11月6日に移転開業予定。10月26日までは元の「にわ耳鼻咽喉科」で診療しています。10月27日~11月5日は移転準備のため休診です。内覧会は行いません。

突発性難聴

突発性難聴(急に耳が聞こえなくなった)

「朝起きたら、急に片方の耳が聞こえなくなっていた」
「突然、耳鳴りがして耳が詰まったような感じがする」

このような症状がある場合、「突発性難聴」の可能性があります。突発性難聴は、発症からなるべく早く(発症後7日以内、遅くとも2週間以内)治療を開始することが、聴力を回復させるための非常に重要なカギとなります。

愛知県犬山市羽黒にある「にわ耳鼻咽喉科クリニック」は、近隣の扶桑町・大口町や江南市などからも車でアクセスしやすい医院です。
耳鼻咽喉科専門医と小児科医(時間帯による)の連携により、大人から子どもまで適切な治療を行います。

このページを書いた人

愛知県犬山市のにわ耳鼻咽喉科クリニック:副院長 丹羽 正樹

■突発性難聴とは|「突然聞こえにくくなった」

突発性難聴は、「突然に発症した原因不明な高度感音難聴」と定義されています。

40代〜60代に多く、ストレスや過労、睡眠不足が引き金となることが多いといわれています。

■主な3つの症状

  • 突然の難聴:「電話の音が聞こえない」「テレビの音が急に遠くなった」など、いつから聞こえなくなったかをはっきり言えるのが特徴です。
  • 耳鳴り・耳閉感:キーンという耳鳴りや、耳に水が入ったような詰まり感(耳閉塞感)を伴うことが多いです。
  • めまい:発症時や発症前後にめまいや吐き気を伴うことがあります。めまいを伴う場合は重症であることが多いとされています。

痛みはありません。

■原因

ストレス、内耳のウイルス感染や内耳への血液の流れが悪くなることで起こる説などがありますが、原因は現時点では不明です。

■治療までの流れ

突発性難聴は「原因がわからない」ことが定義の病気ですが、裏を返せば「他の重大な病気(メニエール病、聴神経腫瘍、急性低音障害型感音難聴など)ではない」ことを確認する除外診断が重要になります。

STEP
問診

いつから聞こえにくいか、何か思い当たる原因はないか、めまいはないかなど確認します

STEP
診察・検査

耳垢がつまっていないか、中耳炎がないかなど診察します。

・聴力検査:
どの音域がどの程度聞こえなくなっているかを専用の防音室で正確に測定します。難聴の程度(軽度〜重度)を判定します。

・OAE(DPOAE):
難聴の原因が内耳にあるか推定するための検査を行います。

・採血(HbA1c、HBs抗原など):
糖尿病やB型肝炎の有無などを調べます。
結果が出るまでに数日かかるので、治療も並行して行います。
検査結果が陽性であった場合は高次医療機関へ紹介させていただきます。

STEP
治療方針

日本聴覚医学会のガイドラインに基づき、当院では以下の治療を組み合わせ、患者様の症状や全身状態に合わせて行います。

ステロイド剤の投与(内服・点滴)
炎症を抑えるためにステロイド剤を使用します。これが現在の標準的な治療です。
糖尿病のある方や高度難聴、めまいがある方などは高度医療機関へ紹介させていただきます。

血流改善薬・ビタミン剤の投与
内耳の血流を良くする薬や、神経の働きを助けるビタミンB12などを併用します。

■難聴が残った場合|いつ頃治らないと判断するか

ガイドライン(急性感音難聴 診療の手引き 2018年版)によると突発性難聴は、発症後3ヶ月以内には約97%が聴力固定(これ以上変化しない状態)に至るとされており、 最終的な治療結果の評価は、診断から6ヶ月時点での聴覚検査で行うべきであるとされています。

なので、当院では発症後約3か月を目安に聴力を確認し、難聴が残っている場合は聴神経腫瘍がないかなど高度医療機関でのMRIを勧めさせていただくことがあります。

聴力が安定した段階で、聴力次第で補聴器の検討がなされますが、その目安として発症後3〜6ヶ月ほど経過した時点が挙げられています。

当院では補聴器外来を行っております。当院の補聴器外来についてはコチラからご確認ください。

■良くある質問(FAQ)

突発性難聴を治療した場合どれくらいの確率で治りますか?

適切な治療を行った場合、約1/3の方は完治(元の聴力に戻る)、約1/3の方はある程度回復するものの難聴が残る、残りの1/3の方は残念ながら聴力が回復しない(不変) と言われています。

突発性難聴は再発しますか?

基本的に、突発性難聴が同じ耳で何度も再発することは稀です。
もし何度も難聴やめまいを繰り返す場合は「メニエール病」や「急性低音障害型感音難聴」など別の病気の可能性もあるため、受診をおすすめします。

突然耳が聞こえなくなりました。夜間でも急いで救急外来を受診したほうがよいですか?

翌日に耳鼻科を受診してください。
突発性難聴は早期治療が望ましいですが、ガイドライン(急性感音難聴 診療の手引き 2018年版)では発症後24時間以内に治療を開始した場合と、発症後1週間以内に治療を開始した場合で治療効果に差がなかったとされています。
ご不安だと思いますが、日中に耳鼻咽喉科を受診してください。

突然耳が聞こえにくくなりました。突発性難聴が確定でしょうか。

確定とは言えないのでまずは受診をしてください。
耳垢がつまって聞こえにくくなる場合も、突然聞こえにくくなったように感じることはあります。

まずは診断のために耳鼻咽喉科を受診してください。

昔に突発性難聴になり、難聴が残ってしまいました。日常生活で不便ですが、やれることはないですか?

聴力の改善は難しいですが、補聴器によって不便を改善できる可能性はあります。
一側性難聴であっても、日常生活において中等度のハンディキャップを自覚しているという調査結果があります。
薬物治療で聴力が回復しなかった場合、生活の質(QOL)を改善するためのリハビリテーションとして、補聴器は重要な選択肢の一つとなります。
当院の補聴器外来についてはコチラから、宇都宮方式聴覚リハビリテーションについてはコチラからご確認ください。

ページ監修

にわ耳鼻咽喉科クリニック 
副院長 丹羽 正樹

愛知県犬山市羽黒で4代続く医師の家系として生まれ育ち、この故郷の医療に貢献します。

「きこえ」「補聴器」診療に特に力を入れています。

にわ耳鼻咽喉科クリニックは愛知県犬山市羽黒にある耳鼻咽喉科です。大口町・扶桑町からも車で10分程度と、アクセスしやすい位置にあります。
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【所属・資格】
日本耳鼻咽喉科頭頚部学会 専門医(第13830号)
厚生労働省 補聴器適合研修会修了(第4230号)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医(登録番号 第7141号)

著者の「故郷への思い」、詳しい経歴・論文発表実績はこちら

参考文献:
・新耳鼻咽喉科学 改定11版
・今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針
・一般社団法人 日本聴覚医学会編『急性感音難聴 診療の手引き 2018年版』
・一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 「突発性難聴、顔面神経麻痺等のステロイド治療におけるB型肝炎ウイルス再活性化防止に関する指針(第3版)」(2026年3月25日掲載):https://www.jibika.or.jp/modules/news_members/index.php?content_id=270