2026年11月6日に移転開業予定。10月26日までは元の「にわ耳鼻咽喉科」で診療しています。10月27日~11月5日は移転準備のため休診です。内覧会は行いません。

いびき・睡眠時無呼吸症候群

睡眠中の「いびき」「呼吸がとまる」でお悩みではありませんか?

「いびきがうるさい」「息が止まっている」「子どもの口呼吸が気になる」…
これらの症状は睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
大人と子どもでは、いびきの原因も治療法も大きく異なります。

子どもでは、日中の眠気により学習面に問題が出ることがあります。
大人の場合、日中の眠気だけではなく、放置すると高血圧や糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な健康への障害が出るリスクが高まります。

このページでは「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」について説明します。

愛知県犬山市羽黒にある「にわ耳鼻咽喉科クリニック」は、近隣の扶桑町や江南市などからも車でアクセスしやすい医院です。
耳鼻咽喉科専門医と小児科医(時間帯による)の連携により、大人から子どもまで正確に診断し、適切な治療を行います。

このページを書いた人

愛知県犬山市のにわ耳鼻咽喉科クリニック:副院長 丹羽 正樹

いびき・睡眠時無呼吸症候群とは?社会的な問題と早期発見の重要性

いびきは、睡眠中に空気の通り道である「気道」が狭くなり、そこを空気が通ることで起きる音です。
気道が完全に塞がると、寝ている最中に呼吸がとまることがあります。
これがいわゆる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)」です。
睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠中に体に十分な酸素が行き渡らなくなることで様々な健康の問題を引き起こします。

子どものいびき

【主な特徴】成長・発達・学習面への影響

  • 扁桃腺やアデノイドの肥大が主な原因。
  • 睡眠不足が「落ち着きのなさ」「集中力低下」につながる。
  • 口呼吸が続くことで、顎の発達や歯並びにも影響。

大人のいびき

【主な特徴】生活習慣病・心血管疾患のリスク

  • 肥満、加齢、飲酒、骨格(小顔・下顎の後退)が影響。
    ごくまれにのどに腫瘍が見つかることがあります。
  • 日中の強い眠気や熟眠感の欠如。
  • 高血圧・糖尿病・脳卒中などのリスクを上昇させる。

社会的な大事故や健康寿命の短縮に直結する現代病

睡眠時無呼吸症候群は単なる「睡眠不足」にとどまりません。
高速道路や新幹線などの重大な居眠り運転事故、業務上の労災事故の原因として社会問題化しています。
また、夜間に低酸素状態が続くことで全身の血管に激しい負荷がかかり、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの合併症リスクを健常者の約3〜4倍に跳ね上げることが疫学調査で証明されています。
「いびきがうるさい」「朝起きた時に口が渇く・頭が重い」「日中に強い眠気がある」と感じている方は、命を守るためにも早期の確定診断が極めて重要です。

受診の目安チェックリスト

下の症状で当てはまる項目があれば受診をオススメします。

子供向けチェックリスト

  • 寝ている時に大きないびきをかく・息が止まる
  • 常に口を開けて息をしている(口呼吸)
  • 寝ているときに胸がへこむような呼吸をする
  • 昼間にウトウトしている

大人向けチェックリスト

  • 家族やパートナーから「いびき・無呼吸」を指摘された
  • 十分寝たはずなのに、起きた時に体が重い・頭痛がする
  • 日中(会議中や運転中)に強い眠気を感じる
  • 夜間に何度もトイレに起きる
  • 高血圧や血糖値の異常を指摘されている

診察の流れ・当院の治療方針

STEP
問診

いびきや無呼吸の有無。高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が言われたことがあるか確認など行います。

STEP
診察・検査など

耳鼻咽喉科だからこそできること:喉頭・咽頭ファイバーによる器質的病変の除外

睡眠時無呼吸を疑う際、内科等の検査機器だけで安易に治療を始めることは危険を伴います。
なぜなら、気道を塞いでいる原因が単なる肥満や弛みではなく、「舌根部癌」「下咽頭癌」「喉頭癌」などの悪性腫瘍や、巨大な口蓋扁桃肥大であるケースが潜んでいるためです。

当院では、耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医が極細の内視鏡(ファイバースコープ)を用いて、鼻腔から喉頭・声帯までを直接観察します。
「隠れた重篤な疾患がないか」を最初に正確に鑑別・除外した上で、安全に治療へと進めます。

扁桃腺が腫れているかどうか、鼻のつまりはないかなど診察します。

ファイバースコープ(内視鏡):のどの奥に狭くなる原因(腫瘍や脊椎の曲がりなど)がないか検査します。
当院のファイバースコープ(内視鏡)についてはコチラ

簡易無呼吸検査(アプノモニター):自宅で行える簡易的な無呼吸の検査です。日中の眠気など自覚症状がある方で、この検査の段階で重症の判定になる方はCPAP(シーパップ)療法が適応になります。

睡眠時ポリソムノグラフィ(PSG)検査:脳波・心電図・呼吸運動・血中酸素などを多角的に計測するゴールドスタンダード検査です。簡易検査(アプノモニター)で重症の判定にはならなかった方で、より詳しい検査が必要と考えられる方にお勧めします。
当院では「持ち帰り精密検査(在宅PSG)」と、近隣の提携病院である「総合犬山中央病院での1泊精密検査(入院PSG検査)」の2つの選択肢を主にご用意しています。(もちろん、他の医療機関での検査希望がある方はそちらにご紹介させていただいています)
在宅PSGと入院PSGの違いはコチラ

STEP
治療方針

軽症

横向き寝などで経過観察とします。

中等症

無呼吸の検査で中等症と判断され、自覚症状がある場合は寝るとき専用のマウスピース(スリープスプリント)の使用をおすすめします。
スリープスプリントは、下あごを前方に押し出すことで上気道を広げ、無呼吸やいびきを予防する効果があります。

マウスピースの作成は近隣の信頼できる矯正歯科への紹介状を発行し、密接に連携しながら治療を進めます。

重症

重症の判定の場合は、CPAP療法の適応となります。

精密検査(PSG)の選択肢:当院の自宅検査 vs 他医療機関での入院検査

当院の方針:確実な診断精度のために他医療機関様での入院PSGを推奨しております

当院でも安価な自宅持ち帰りPSGを行っておりますが、自宅でのPSGは正確な脳波判定が難しい場合があります。
また、外来PSG検査は閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断は可能ですが、それ以外の無呼吸(ナルコレプシーなど)の診断は困難です。
そのため、当院では入院施設のある医療機関様での診断精度の高い入院PSGをおすすめしております。
入院PSGのデメリットの1つに、「入院による仕事など家庭への影響」が挙げられますが、近隣であり当院と病診連携している総合犬山中央病院様では「19時入院し、翌朝朝ごはん前(7時頃)に退院」と働く世代の方にも最小限の負担で受けていただけます。同院のPSG検査は、専門カメラにより睡眠中の体の動きも確認できるようになっているそうです。
一方で、環境が変わると眠れない方や診察上閉塞性睡眠時無呼吸症候群が強く疑われる方には当院での「自宅持ち帰りPSG検査」も勧めさせていただきます。
当院では、患者様のご都合に合わせて最適な方法をご提案します。

当院では患者様のライフスタイルやご希望に合わせて選べるよう、「自宅持ち帰り精密PSG」と「総合犬山中央病院での1泊入院PSG」の連携体制を整えています。もちろん、他の医療機関様でのPSG検査をご希望の際はご紹介いたしますのでお気軽にご相談ください。

比較項目【当院】自宅持ち帰りPSG検査【提携】総合犬山中央病院(1泊入院PSG)
検査場所・環境ご自身の自宅のベッド
普段通りの生活リズムで検査可能
病院専用病室(個室環境)
ビデオカメラ等で睡眠姿勢を常時監視
検査の精度・測定項目自宅で可能な範囲での測定(簡単な脳波・呼吸・心電図・SpO2等)高精度の測定
詳細な脳波測定・呼吸・心電図・SpO2等
メリット入院不要で心理的負担が少ない
入院費がかからず安価
技師が電極装着するため脱落のリスクが低い
19時入院し、翌朝は朝食を摂らずに出勤可能
デメリットセンサーが睡眠中に外れた場合、再検査が必要になるケースがある入院費用(差額ベッド代・管理料等)が自己負担として加算される
費用目安(3割負担)約8000円約28000円

(2026/10/24 作成時点でのデータ)

よくある質問(FAQ)

睡眠時無呼吸症候群はどこを受診すれば良いの?耳鼻咽喉科?内科?

まずは耳鼻咽喉科の受診をオススメします。
耳鼻咽喉科で扁桃肥大や喉頭・舌根部の腫瘍の有無など、形態的な異常による睡眠時無呼吸の可能性などを診察してもらうのが良いでしょう。
その後の治療に関しては、高血圧や心疾患などの全身疾患をすでにお持ちの場合は全身管理に優れた内科であわせて治療してもらうのが良いと思います。
全身疾患の既往がない方や鼻づまりやアレルギー性鼻炎を合併している方は耳鼻咽喉科での治療が良いでしょう。


CPAP治療を開始したら通院はいつまで続ける必要がありますか?通院の間隔はどれくらいですか?

CPAP療法は継続し続ける必要があります。通院は原則月に1回です。
CPAP療法は、睡眠中に空気を送り込んで気道を確保する「対症療法」であり、根本的に病気を治癒させる手技ではありません。
そのため、生活習慣の改善(大幅な減量など)によって無呼吸が軽症化・解消されない限り、原則として治療と通院は継続していただく必要があります。
定期的に経過を見ることで、心血管や糖尿病などのリスクを低下させることができます。

CPAP療法は保険適応ですか?おおよそいくらくらいかかりますか?

検査によって一定の基準を満たした場合、CPAP治療は健康保険が適用となります。3割負担の方の場合、月1回の診察料および装置・マスク一式のレンタル料を合わせて「月額およそ5,000円前後」のご負担となります。

子どものいびきが気になります。子どももCPAPを使いますか?

子どもでCPAPが適応になることはあまりありません。
子どもの睡眠時無呼吸の原因は「アデノイド・扁桃肥大」がほとんどであるため、基本的には薬物療法や摘出手術(基幹病院紹介)が治療の第一選択となります。小児へのCPAP導入は極めて特殊なケースに限られますが、当院では耳鼻科・小児科双方の視点から適切に診断を行ないます。

ページ監修

にわ耳鼻咽喉科クリニック 
副院長 丹羽 正樹

愛知県犬山市羽黒で4代続く医師の家系として生まれ育ち、この故郷の医療に貢献します。

「きこえ」「補聴器」診療に特に力を入れています。

にわ耳鼻咽喉科クリニックは愛知県犬山市羽黒にある耳鼻咽喉科です。大口町・扶桑町からも車で10分程度と、アクセスしやすい位置にあります。
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【所属・資格】
日本耳鼻咽喉科頭頚部学会 専門医(第13830号)
厚生労働省 補聴器適合研修会修了(第4230号)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医(登録番号 第7141号)

著者の「故郷への思い」、詳しい経歴・論文発表実績はこちら

参考文献
今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針 第4版
新耳鼻咽喉科学 第11版
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン 2020