「耳が痛い」「子どもが夜中に耳を痛がる」:受診の目安(大人と子ども別)

「急に耳が痛くなった」



「子どもが夜中に耳を痛がって泣き出した」
耳の痛みは突然起こることが多く、とても不安になりますよね。
突然子どもが子どもが泣き出して、どうすれば良いか困った親御さんも多いのではないでしょうか。
耳の痛みは「大人」と「子ども」で原因が異なることが多いです。
また、耳そのものではなく、のどや顎(あご)の関節の痛みなどが関係していることもあります。
まずは、緊急性の有無をチェックしてみましょう。


にわ耳鼻咽喉科クリニック
丹羽 正樹 副院長
愛知県犬山市で4代続く医師の家系として生まれ育ち、この故郷の医療に貢献します。
【所属・資格】
日本耳鼻咽喉科頭頚部学会 専門医(第13830号)
厚生労働省 補聴器適合研修会修了(第4230号)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医(登録番号 第7141号)
- 市販の痛み止めが効かず、眠れないほどの激痛
- 景色がぐるぐる回るようなめまい
- 顔の半分が動かしづらい、口から水がこぼれる
- 耳から膿(うみ)や血が混ざった液体が出てくる
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一つでも当てはまったら、できるだけ早く当院、またはお近くの耳鼻咽喉科・救急外来を受診してください。
今すぐ受診すべき危険な症状
以下の症状がある場合は、特に緊急度が高いことが多いです。
様子見をせずに大至急で医療機関を受診してください。
- (乳幼児が)高熱を伴い、ぐったりしている
- 耳の後ろまで赤く腫れあがり、ぽっこりと出っ張っている
自宅で出来る応急処置(受診するまで)
おすすめの対応
・市販の痛み止めを使用する(※用法用量を守ってください)
・冷やす
避けるべきNG行為
・耳に指や綿棒を入れる
・温める
耳を痛がるときに多い原因【子どもの場合】
痛みを伝えることができない小さな子どもは、耳の痛みを行動で伝えていることがあります。「泣く」「機嫌が悪い」「しきりに耳を触る・こする」といった様子が見られたら、注意してください。
子どもに多い代表的な疾患を解説します。
1 急性中耳炎
風邪を引いたときなどに、鼻やのどのウイルスや細菌が、耳の中に入って炎症を起こします。
急に痛がって泣き始める子どもの多くがこの疾患です。
2 外耳炎(外耳道炎)
耳の穴(外耳道)の皮膚が傷つき、細菌が入ることで炎症を起こします。
耳の触りすぎ、耳かきのしすぎなどが原因となります。
湿疹もリスクとなるので、こまめなケアが必要になります。
耳が痛いときに多い原因【大人の場合】
耳管が発達し、鼻をかむことができる大人は、子どもに比べて急性中耳炎になることは少ないです。
しかし、耳自体のトラブルだけではなく、のどの炎症などが原因で、耳が痛いように感じることもあります。
原因をいくつか紹介します。
1 外耳炎(外耳道炎)
「耳かきのしすぎ」「耳の触りすぎ」「イヤホンの長時間使用」「イヤホンが耳に合っていない」などが原因で、外耳炎を起こすことが多いです。
耳の中でカビ(真菌)が増殖することもあり、治療に長期間かかることもあります。
2 耳性帯状疱疹
帯状疱疹が耳で発症した場合、強い痛みが起きることが多いです。
初期は痛みのしか症状がないこともあり、外耳炎との区別が非常に難しいです。
進行すると水ぼうそうのような水疱が出現し、重症の場合はめまいや顔が動かしづらくなる病気(ラムゼイ・ハント症候群)が出現することもあります。
症状に応じて、高度医療機関へ紹介させていただくことがあります。
3 のどの炎症(扁桃炎や上咽頭炎など)
扁桃炎など、のどの痛みを耳で感じることもあります。
物を飲み込むときに痛みが強くなるのが特徴です。
カメラ(内視鏡)を使用して診断することもあります。
4 ガンによる痛み(上咽頭ガンや外耳道ガンなど)
耳の奥や鼻の奥に悪性腫瘍(ガン)があって、耳が痛むことがあります。
5 顎関節の痛み
顎関節は耳にとても近いため、顎関節の痛みを耳で感じることがしばしばあります。
口を開け閉めした際に痛むのが特徴です。
軽い場合は鎮痛薬と安静で様子を見ますが、症状が強い場合は適切な医療機関に紹介させていただきます。
よくある質問(FAQ)
当院での治療方針
当院では鼓膜の状態をカメラ(内視鏡)で撮影し、患者様や親御様に実際の耳の状態を確認していただきながら、わかりやすく病状を説明するよう心がけています。
物品の洗浄・消毒のタイミングなどで、撮影が困難な場合は、丁寧に説明させていただきます。
「こんな軽い痛みで受診して良いのか」など悩まれる必要はありません。
少しでも気になることや痛みがありましたら我慢せずいつでもお気軽にご相談ください。
いつから、どちらの耳が、どのように痛いかなどお伺いします。最近風邪をひいたか、めまい、顔の麻痺 など、少しでも気になることがありましたらお聞かせください。
鼓膜の観察・詳細な検査
顕微鏡や内視鏡などを用いて、耳の中や鼓膜に異常がないかを確認します。症状に応じて「聴力検査」「鼓膜の動きの検査(ティンパノメトリー)」などを適宜行います。※小さなお子様の場合は、検査が困難な場合があります。
耳や鼓膜に異常を認めない場合は内視鏡でのどの奥を観察することもあります。
身体診察・検査データをもとに、現在の耳の状態と痛みの原因を分かりやすく説明します。
疾患に応じてガイドラインやエビデンス(医学的根拠)に基づいて患者様個々に合わせた治療を提示します。
必要と判断されれば信頼できる高度医療機関へ紹介させていただきます。
小児急性中耳炎診療ガイドライン 2024
今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針 第4版
