2026年11月に移転開業予定。

伝染性単核球症(編集中)

伝染性単核球症|20歳前後の若年者ののどの痛み

高校生の子どもがのどを痛がっている。
喉をみたら扁桃腺が腫れている。

(20代)のどが腫れて痛い。扁桃炎だと思う。

(思春期以降の若年者が)「喉が痛くて、腫れて膿がついている」「のどの痛みと首のリンパ節が腫れている」

このような症状がある場合伝染性単核球症の可能性があります。
急性扁桃炎と非常に似た症状ですが、急性扁桃炎と思い、抗生剤を使用すると害となることもあるので注意が必要です。

犬山市羽黒にある「にわ耳鼻咽喉科クリニック」は、近隣の扶桑町や江南市などからも車でアクセスしやすい医院です。
耳鼻咽喉科専門医と小児科医(時間帯による)の連携により、大人から子どもまで原因を正確に診断し、重症化のリスクにも迅速に対応した適切な治療を行います。

ページ監修

にわ耳鼻咽喉科クリニック 
丹羽 正樹 副院長

愛知県犬山市羽黒で4代続く医師の家系として生まれ育ち、この故郷の医療に貢献します。

【所属・資格】
日本耳鼻咽喉科頭頚部学会 専門医(第13830号)
厚生労働省 補聴器適合研修会修了(第4230号)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医(登録番号 第7141号)

著者の「故郷への思い」、詳しい経歴・論文発表実績はこちら

伝染性単核球症とは?どんな症状が出る?

主にEBウイルス(エプスタイン・バー・ウイルス)というウイルスに初めて感染し、それに対して身体の免疫が過剰に反応することで起こる病気です。
乳幼児期の感染では無症状か軽い風邪程度で済むことが多いですが、思春期以降や大人になって初めて感染すると、強い症状が出ることが特徴です。

主な症状

  • 38℃以上の高熱: 1〜2週間ほど長く続くことがあります。
  • 激しい喉の痛み(扁桃炎): 扁桃腺が真っ白(偽膜)になり、唾を飲み込むのも辛くなります。
  • 首のリンパ節の腫れ: 特に首の後ろや耳の下のリンパ節がコリコリと大きく腫れ、触ると痛みます。
  • 全身のだるさ(倦怠感)・肝機能障害: 体が異常にだるくなり、肝臓や脾臓(ひぞう)が腫れることがあります。
  • 皮疹:体に皮疹が出ることがあります。抗生剤(特にペニシリン系)の使用により出現する可能性が高くなります。

原因と感染経路|どうやってうつるの?

主な原因は「EBウイルス」です。
唾液を介して感染するため、海外では「キス病(Kissing disease)」とも呼ばれています。
また、回し飲みやタオルの共用などでも感染することがあります。

潜伏期間(ウイルスが体に入ってから症状が出るまでの期間)が約4〜6週間と非常に長いのも特徴です。

診察・検査・治療|犬山市にわ耳鼻咽喉科クリニックでの方針

通常の風邪や一般的な細菌性の扁桃炎(溶連菌など)と見分けることが重要です。当院では以下の迅速な対応を行います。

STEP
問診

いつからどれくらいの痛みがあるか、口の開けづらさはないか、つばを飲み込めるか、食事はとれるか、発熱はあるか など確認します。

STEP
診察・検査

のどや首の腫れ、声が出ているか など診察をします。

必要に応じて、採血やのどの奥を診るために内視鏡検査(ファイバー)を行います。
伝染性単核球症では採血でリンパ球の上昇・異型リンパ球の出現・肝機能障害を認めることがあります。

STEP
治療

残念ながら、伝染性単核球症に直接効く特効薬(抗ウイルス薬)はありません
基本的には熱や喉の痛みを抑えるお薬(解熱鎮痛薬)を処方し、症状の改善を待ちます。
喉の痛みで水分が取れず、点滴による水分補給など入院が必要と判断される場合は、適切な高度医療機関に紹介します。

事項2選

抗生剤(特にペニシリン系)は使用しないように

伝染性単核球症の症状は細菌性扁桃炎と非常に似ています。
細菌性扁桃炎の場合治療に抗生剤が使用されますが、伝染性単核球症の場合は抗生剤の使用によって皮疹が出やすくなるので注意が必要です。

接触が多いスポーツ(コンタクトスポーツ)の禁止

伝染性単核球症では肝臓と脾臓が腫れることが多いです。
脾臓が腫れているときにお腹を強くぶつけると、(まれにですが)破裂し命に関わることがあります。
そのため、発症から少なくとも1か月はラグビーやサッカー、柔道などの接触が多いスポーツは避けましょう

よくある質問(Q&A)

学校や仕事はいつから復帰できますか?出席停止期間はありますか?

インフルエンザのような法律で定められた一律の出席停止期間はありません。
解熱し、喉の痛みが落ち着いて普段通りの食事が摂れるようになり、全身のだるさが改善すれば登校や出勤は可能です。

伝染性単核球症になったら、内科と耳鼻咽喉科のどちらを受診すべきですか?

耳鼻咽喉科の受診を強くおすすめします。

伝染性単核球症は細菌性扁桃炎との見分けが重要であり、のどの治療の専門である耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
ただし、伝染性単核球症の診断がすでについている方で、肝臓や脾臓の腫大が心配な場合は、腹部のエコーが出来る内科の受診をおすすめします。

周りの人や家族にうつる可能性は高いですか?隔離は必要ですか?

感染力自体はそれほど強くなく、厳重な隔離は必要ありません。
主な感染経路は唾液ですので、コップや食器の回し飲み・回し食いをしない、といった一般的な衛生管理を行っていれば、過度に恐れる必要はありません。

参考文献
・今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針 第4版
・新耳鼻咽喉科学 第11版